「もっと地域を!秘密基地プロジェクトPrt2」が8月22日(金)午後午後1時、児童館に集合で始まりました。自分達の力で秘密基地をつくり、中でお泊りして翌23日12時までに公園を元通りにして終わるという内容です。
児童館の遊戯室に全員集合し職員さんから説明を受けた後、トラックから資材降ろしの済んだ「自遊創生団」のみなさんの自己紹介。大人二人と女子学生二人が初日の参加です。
【つくる】
今年は廃材を沢山トラックに積んで持ってきてくれました。のこぎり、金づちを駆使して自由な発想で基地をつくります。基本的には子どものやることに口を出さないのがモットーの自遊創生団ですが、安全には厳しい目が光ります。
【あそぶ】
午後4時頃には、4つ程の基地が姿を現しました。低学年の男子グループは「くたびれたー」と、早々と基地の中の居心地を確認します。女子グループはシーソーやブランコなども作り、基地づくりをどんどん発展させて遊びます。木登りも一番高いところへ上がったのは女子です。女子恐るべし!!
【こんなことも】
「お茶ですよ~」の声に、あっちこっちから蟻のようにむらがってきます。
かくれんぼ中に見つかってもピース!
こども達に囲まれ、結局記事にはならなかったタジタジの新聞記者。
「もうカレー無くなるのに、この子また来たよ~!」児童館の母親クラブのお母さん達です。
【よる】
夜になると子ども達の興奮はピークになります。奇声と歓声が、広い公園にこだまします。
やっと寝静まった公園に、大人たちが集まってきます。「子どもと児童館」などについて熱い議論が続きます。「うるさいのはどっちだ!」どっかの秘密基地からささやく子どもたちの声が聞こえるような気がしました。
大人延べ10数名、子ども延べ30数名。夏休みの最後に、気持ちよく背伸びをしました。
今年のプロジェクトのテーマは「地域」でした。ふたつの発見と出会いました。
ひとつは浅野町児童館、館長さんの息子さんが、ログハウスを作る仕事をしていて、廃材があるらしいと児童館の三浦さんから紹介してもらい、自遊創生団のメンバーが直接金沢市内の山奥で仕事をしている息子さんのお宅兼工場にお邪魔できたことです。こだわりの自宅ログハウスの中を見せていただいたり、廃材はここで沢山いただいたそうです。
そして、三浦さんの声かけで夜テントに来て下さった、児童館に通っている子どもたちのお父さん、お母さん、そしてOBのお父さん、お母さん。もっと子どもたちに楽しいことをさせて上げたいと、熱い気持ちをメンバーに語ってくださいました。
「私達も定年を迎え、この辺で毎日暮らすようになる。その時にはみんなで、みなさんのように子どもたちに遊びを提供しながら暮らしたい。やっぱりNPO法人になって、きちんと地域の中に認められたいなぁ。ところで、法人になるにはどうしたらいいの?」そんな質問まで受けて、「テントの中じゃなんなんで、今度児童館でNPO法人入門講座でもやりましょうか」と。。。支援センターの出番まで収穫できたつながりが生まれてしまいました。
「言われたからする」から「自分たちでする」。そんな地域への想いを持った人たちと出会えたことが、このプロジェクトの影の大成功ではなかったかと、改めて思いました。頑張れ!地域!!