鶴ヶ谷児童館の恒例行事「年末もちちき大会」です。なぜ、「もちちき」なのかは後ほど。
恒例行事ですが、今年はひと味違います。餅の味が違うのではなく、餅の付き方が違います。
今年は、宮城県の北部にある栗原市栗駒地方の祝いの席(結婚式など)で行われてきた伝統的な祝い餅の付き方を「栗駒史談会」のメンバーが披露してくれます。「栗駒史談会」は、地域の様々な歴史資源を活かした地域の活性化に取り組んでいる団体で、40年以上の活動実績を持っています。今日は、男性5名、女性4名のメンバーが鶴ヶ谷児童館の「もちちき」に参加です。
さらに児童館のイベントをサポートしてくれている「ありんこの会」の皆さんも調理のサポーターとして参加しています。
朝、昨夜からの寒波で雪が5センチは積もっています。児童館の館長先生は、朝7時半から雪かきをして、「もちちき」の会場を確保してくれました。ありがとうございました。
スタッフは、8時半の集合です。前日から水に浸した餅米を蒸篭でふかし、雑煮のお汁、納豆、きなこ、あんこの準備が進んでいます。
栗駒史談会の皆さんは、雪の影響でなかなか到着しません。大渋滞に巻き込まれたようです。9時45分、10時開始のぎりぎりに到着です。朝6時半に出発したとのこと、3時間以上かかっての到着です。ご苦労様でした。
さあ、10時です。「年末もちちき大会」の開始です。スタッフの紹介を終え、雪かきされた園庭に子どもたち、史談会のメンバー、スタッフが移動し、「もちちき」のスタートです。
この日は、ふた臼の餅をつきます。ひと臼目は、史談会の男性陣が力強く杵を振るってくれました。ここで、女性陣は、鈴でリズムをとり、地域に伝わる餅つき甚句を歌って、盛り上げています。歌詞の間の合いの手が、「じょい、じょい」と特徴的で、子どもたちも一緒に「じょい、じょい」と合いの手を入れています。
二臼目は、子どもたちの「もちちき」です。千本杵という、ウサギの餅つきで描かれる杵を使って、4~5人が一緒に「もちちき」をして行きます。この間も甚句とともに「じょい、じょ」の合いの手が続いています。
子どもたちの千本杵での「もちちき」が終わり、大人による仕上げつきです。臼の中でバラバラになっている餅が、一つにまとまって行きます。仕上げつきが必要だとは知りませんでした。
「もちちき」が終わると、今度は、餅の準備が終わるまでの時間を使って行う、凧揚げの準備です。市販のゲリラカイトを組立、糸をつけ、児童館の隣の貞山高校のグランドに出ての凧揚げです。外は雪が降り続き、暴風が吹いています。凧揚げ日和?
凧は、上がると言うより、飛んでいます。ここでも史談会のメンバーの活躍です。子どもたちに凧揚げの仕方を教えてくれています。20~30分、遊んだところで餅の準備が出来たようです。
手を洗い、みんなで美味しくお餅をいただきました。仙台雑煮、あんこ、きなこ、納豆の4種類のお餅をいただきました。
終わりの会が始まりました。ここで発覚です。壁に貼りだした「年末もちつき大会」の行事表示のポスターが「年末もちちき大会」になっているとジュニアリーダーからの指摘です。つくった先生は、赤面しています。
後日、来年以降も鶴ヶ谷児童館では、「年末もちちき大会」が開催されることと決定しました。
最後に、栗駒史談会の皆さんにお礼を言い、終了です。