NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2011

壬生町児童館

栃木県下都賀郡壬生町

プログラム

黒川にサケをよびもどそう!

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タイトル 「黒川にサケをよびもどそう!」
協力NPO 夢くらぶ むつみ
その他協力者 六美南部育成会
日時 2012年2月18日(土)
場所 壬生町東雲公園内川原
ねらい 地域で子ども・お年寄り・障害を持つ人々を真ん中に暮らしを助け合い、自然と文化を大切にするため。
概要 12月12日に受精卵(鮭)を100匹飼育し始め、2月10日付近に近くの黒川に稚魚を放流する、また交流会を行なう。

レポート

当日の様子・子どもたちの声

当日の様子
黒川が流れている壬生町しののめ公園では前夜雪が降り、放流当日も北風が強い中、六美南部育成会、児童館親子50名が集合しました。
 
PM2:00 
サケの稚魚が入った バケツをそれぞれ手に持ち、NPO夢くらぶ“むつみ”の佐々木剛さん進行のもと、下都賀漁連の早乙女明さんにサケの稚魚のゆくえや遡上についてのお話がありました。 それから、黒川の主流に並び、一斉に静かにゆっくりと稚魚を放しました。石の下にもぐってしまう稚魚、ススーイとすぐに姿が見えなくなってしまった稚魚などまちまちでしたので、しばらく見守って見ていました。2歳の子は「あーあ、行っちゃった」「バイバイまたきてね」と叫んだり、4歳児は「遠い海まで泳いでいけるかな?」「冷たい水で風邪ひかないかな?」など稚魚を思いやっていました。
 
事の始まりは昨年12月12日からサケの受精卵を200個分けていただき、利用者の方に小分けして、児童館、各家庭で飼育してきました。水温8度~12度に管理するのが大変でしたが孵化の瞬間に感動し、お腹にいくら(ヨークサック)をかかえたまま泳いでいる姿はとても滑稽でしたし、生きる強さを感じました。そして2ヶ月が過ぎ、わが子の巣だちに寂しさを感じながら、4年後を楽しみにしました。放流後河川のゴミを拾いながら歩き、しののめ公園でくじびきを楽しみました。触れ合い遊びを準備していましたが、あまりの寒さと強風で省略となりました。来年も協働したい思いを伝え、NPO、育成会の皆さんに感謝して終了しました。
子どもたちの声
飼育した子は「また、育てたい。」児童館の水槽の稚魚を観察していた子たちからは 「来年私も卵から育てたい!」「自分で育てたい!」との強い気持ちの声がありました。 また、「みんなでまた、放流してバイバイしようね。」と一体感を感じた子もいました。 後日、放流できなかった小学生から「来年こそは飼育して放流を体験したい。もっと 受精卵を買ってね。」と懇願されました。
よかったこと
いくらといえば、軍艦巻のいくらの印象が強く、サケの卵である事は知っていても受精卵を目にすると「食べ物じゃないね、生物だね。」と小さいけど命の重みを実感できました。また、飼育による命の成長観察を進んで交代して小学生も記録してました。 また、NPOさんとはこの事業以外の「手作りみそづくり」に参加させていただき、貴重な体験ができました。
 

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児童館・協力NPO・その他協力者の声

児童館担当者
今回のプロジェクトに参加させていただきまして、地域を丸ごと助け、育て(人、自然、
農)、自らも活力に満ちたNPO夢くらぶ“むつみ”さんに出会えたことに感謝します。 協働事業参加以前は児童館の活動に地域の方にボランティアとして協力をいただいていました。しかし、児童館から地域を見るのではなく、地域の中の児童館という視点を変えることで、とても温かく包まれていることに気付きました。利用者に“むつみ”さんの設立主旨を話すと、「植樹活動や手作り味噌づくりも体験して子どもと共に命を育み、自然を守る大切さを学ばせたい。」とお母さんたちも喜んでいます。人と人を繋ぎ
共に育ちあえる児童館でありたいと思います。
 
協力NPO
今年で2回めの放流となり、昨年は福島県浪江漁協よりサケの受精卵を分けていただきましたが、3.11東日本大震災で壊滅的打撃を受けサケ漁できない為、今年は急遽、秋田県漁連に2000匹分けていただきました。 この活動は、何よりも参加した児童が受精卵を孵化させ稚魚を育てる過程を通じて①「命の不思議さ」「命の尊さ」「命の愛おしさ」を学ぶことであり、②黒川にサケが遡上し産卵できる清流を町ぐるみで取り戻す「環境教育」の一環として、息長く児童と町民参加で取り組むことに意義があると思います。今回の壬生町児童館との協働は今後、優しさと助け合い溢れるこの地域つくりの次世代の担い手を育てる活動の企画と運動の幅を広げるうえでの新たな連携が生まれたと大いに歓迎し期待しています。今後の協働が楽しみです。
この事業で得られたこと
サケの受精卵から稚魚放流の体験をもう少したくさんの利用者の方に声をかけ共に命を育みたいと思います。NPO夢くらぶ“むつみ”さんには大変お世話になりました。 次年度は川の自然を守るため、山で植樹活動してみたいと思います。その為に館利用の方にもしっかり広報したいと思います。

壬生町児童館について

連絡先

住所 〒321-0226
栃木県下都賀郡壬生町壬生丁281番地
電話番号 0282-82-7388