深草児童館
京都府京都市
深草地域の自然に学ぶモノづくり体験
タイトル | 深草の竹に学ぶ ~団扇作りとピザ作り体験~ | ||||||||||||
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協力NPO |
NPO法人 京都・深草ふれあい隊 竹と緑 | ||||||||||||
開催日時 | 平成25年11月16日(土) 10:00~16:00 | ||||||||||||
開催場所 | 京都市伏見区深草 稲荷山奥にある「竹と緑」の本拠地 | ||||||||||||
プログラムの目的 | 竹の産地であり、近代団扇発祥の地と言われている地元深草の伝統的な「深草団扇(うちわ)」作りの体験を通して、団扇(うちわ)作りの技術を継承する地元の人々の働きを知り、深草の歴史や伝統文化を学ぶ。 | ||||||||||||
プログラムの概要 |
NPO法人「竹と緑」との協働事業は今回で4回目の実施となります。
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レポート
当日の様子・子どもたちの声・よかったこと
当日の様子 | 午前10時、京阪藤森駅にて集合し、京阪電車で伏見稲荷駅まで移動しました。伏見稲荷大社の千本鳥居を抜け、稲荷山経由で一路『竹と緑』の本拠地へ。到着後、『竹と緑』の方から竹藪の管理や自然保護活動についてのお話を聞いたのち、ピザ作りの準備が整うまで施設内を見学しました。ピザ窯に火をくべている様子を見たり、最近新しく設置された窯の中に入ったりもさせていただきました。そして、いよいよピザ作りの開始です。ピザ生地の上に地元産の野菜を中心に各自トッピングしていき本格ピザ窯で焼いてもらいます。自分で作った熱々のピザと焼き芋の昼食をみんなでおいしくいただきました。みんな食欲旺盛で何度もおかわりしていました。昼食後は竹藪の中で鬼ごっこをしたり、虫を捕まえたりして思い切り遊びました。普段経験できない自然遊びに子ども達は大喜びでした。午後1時から竹の団扇作りが始まりました。竹の繊維で出来た竹紙を団扇の形に合わせて鋏で切り、竹の骨組みに貼っていきます。細かい作業が続きましたが龍谷大学の学生ボランティアの方にもサポートに入って頂き、みんな集中して無言で取り組んでいました。作業の合間には学生による竹の一年間を描いた紙芝居があり、『竹と緑』の方がどのように竹林を保護しているのか学びました。団扇作りが終了するとみかん畑に案内していただき収穫をさせていただきました。おいしいみかんの見分け方を教わり自分で選んだみかんをお土産にしました。最後に『竹と緑』の方に楽しかった事や次回してみたい事など、子ども達の思いを聞いていただき一日を振り返りました。帰りは同じ経路を辿って京阪藤森駅まで戻ってきました。 |
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子どもたちの声 | 竹藪での遊びはスリル満点!これが一番印象に残っている子が多く、帰りの時間ぎりぎりまで遊びたいと言っていました。 普段あまり見る機会のないキノコや虫を興味深く見ている子もいました。子ども達からは来年も絶対参加したい!と嬉しい言葉が聞けました。また、6年生の子達は来年中学生になったらもう来れないの? と心配する声もありました。 |
よかったこと | 伝統産業である深草団扇の継承にも力を入れておられる『竹と緑』の方から団扇作りを教わるという大変貴重な体験ができました。団扇作りを通して地元の人々の働きを学ぶ事ができ、言葉ではなく体全体で地元の魅力を感じとる事ができたと思います。 |
児童館・協力NPO・その他協力者の声
児童館担当者 | 『竹と緑』とは4度目の協働事業にして、初めて高学年を対象にして取り組みました。参加児童はほとんどが初対面だった為、はじめは互いにぎこちない雰囲気でしたが、同じ時間を過ごす中で徐々に壁が無くなり、竹藪遊びでは皆がひとつになって遊びました。自然の少ない環境で暮らす子ども達ですが、その姿から子どもが持つ様々な力に気づかされました。地元深草にはまだこんな自然が残っていて、その自然を守り続けている人々がいる。そのことに感謝し、自然を大切にする気持ち、地元に親しむ気持ちを今回の協働事業で感じてくれていれば嬉しいと思います。 |
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協力NPO | 昨年は低学年対象だったが、今年は高学年というのもあり、こちらも落ち着いて関われた。活動内容も子どものレベルに沿ったもので喜んでもらえて良かった。今回は市販のピザ生地を使用したが、生地から手作りの本格ピザなどにも挑戦できるのではないか。 |
その他協力者・関係者の声 | 協働事業によってこんな内容の詰まった取り組みができるんだと驚いた。 こんな贅沢な時間を過ごせる子ども達はうらやましい。 |
この事業で得られたこと |
工作やピザ作りの他、竹藪での遊びやみかんの収穫など盛りだくさんの内容で、一日を通してめいっぱい地元深草の自然に触れることができました。 ピザ作りは昨年と同様、食材の準備は『竹と緑』の方におまかせし、子ども達はトッピングを楽しみました。食材には地元産にこだわった無農薬の野菜がたくさんあり、本来の野菜の味が楽しめました。今回、「深草」「竹」に加えて「自然」をキーワードに取り組みましたが、高学年を対象とするならば、野菜の収穫や準備段階から取り組めた方がより「自然」に触れる体験ができ、子ども同士、『竹と緑』の皆さんとの交流も深められたのではと感じました。 |
深草児童館について
連絡先
住所 | 〒612-0031 京都府京都市伏見区深草池ノ内町2 |
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電話番号 | 075-642-3413 |