北九州市立 山王児童館
福岡県北九州市
水探究部
タイトル | 水探究部 |
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協力NPO |
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その他協力者・関係者 |
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開催日時 | 7月30日、8月20日、8月25日 |
開催場所 | 北九州市福祉事業団会議室・ホール・各児童館・市施設など |
目的 |
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概要 | 1. 参加館がそれぞれ「水探究部」を設立し、複数館や単館で活動する。
※環境(水)に優しい企業の施設見学や専門家によるレクチャー(北九州市、NPO、企業、大学など)
昨年度の取り組み(子ども印刷部/広報活動)を活かし、児童館だよりや新聞作成をして、地域に発信する。また、参加館や他館とも、各自学んだこと、感じたことを共有し合う。 |
北九州市立 山王児童館について
連絡先
住所 | 〒805-0052 福岡県北九州市八幡東区西丸山町2-1 八幡東区社会福祉センター3階 |
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電話番号 | 093-671-3995 |
レポート
当日の様子
夏休み
知識習得を目的に全体での取り組み1. 浄水場・浄化センター見学、2. インタープリテーション研究会「命の木」鑑賞、3. 曽根干潟・川探検を実施。その後、各館での活動に移りました。
- 小嶺児童館
地域の身近な池や川について探検・調査を行い、紙芝居風にまとめました。 - 南曽根児童館
曽根干潟について環境の面からも掘り下げ、「水」を追いかけて山へ進んで行きました。 - 山王児童館
身近な「板びつ川」について調査・探検を行い、気付いたことなどを記入し川の巻物を作製しました。 - 南小倉児童館
北九州市内の3つの河川について調べ、比較し、ポスターにまとめました。 - 菅生児童館
地域内の「水路」について地域の方々から学び、模造紙に地図などでまとめました。 - 中島児童館
近隣の企業(TOTO)へ行き、「生活の水」について学び、物語を作り、絵本を作製しました。 - 南小倉 + 山王
KID'S work「生活体験宿・みかんの家」に宿泊し、生活の中で、どのくらいの水を使っているのかを実測・体験しました。
「児童館」水プレゼンテーション
平成28年2月28日(日)実施しました。取り組んで来たことを各館の特色を生かした方法で発表しました。また、今回の取り組みで体験したこと、学んだことについてのフィードバックを兼ねたワークショップを実施しました。
よかったこと
- 子どもたちの水に対する興味を深めることができました。
- 紫川や遠賀川で外来種の放流が行われて日本の在来種が減って困っている事などを知り、地域の環境を守る事が大切だと理解できました。
- みかんの家での体験で水の大切さを感じ、薪づくりや火おこしの体験ができました。
- 複数の児童館で活動することで、職員だけでなく子どもたちも、お互いに切磋琢磨して、より良い活動を続けることができました。
- 児童館活動だけでは得ることのできない体験や興味を子ども達と一緒に知る事が出来るのが協働活動だと思います。
- 協働活動の機会が増えることで職員の考え方や地域、他の団体との関わり方が良い方向に変わってきていると感じます。
- 児童館活動の幅を広げるために、より多くの方たちと新しい事業を展開していきたいです。
- 大学生指導員が中心となって進めていく場面も多くあり、より子どもに近く寄り添った活動が出来ました。
- 専門知識を持った先生と実際に体験しながら子どもに水のこと、自然のこと、生き物のことを教えてもらい、更に学びが深まると共に様々な分野に視野を広げて活動することができました。
- 当たり前のようにある川や水路について学んだことにより、よごさないようにしよう、大切にしようという気持ちが子どもたちに自発的に湧きました。
子どもたちの声
- 水をそんなに使わないで生活したら、普通の生活よりも水を使う量が減るのが分かってびっくりしました。
- 自分たちの生活に水が大切なことが分かりました。
- 川の水をきれいにするために、いろいろの植物や物をつかって、たくさんの人が頑張っていることが分かりました。
- 浄水場や浄化センターに行ったりして、水をきれいにする工夫をしていることが分かりました。川には塩水でも真水でも生息できる塩生植物がある事がわかりました。
- 外来種の魚の事を知る事が出来て良かったです。
- みかんの家に行って、どんなに水が大切かが分かり、とても良い経験になりました。
- 水路が何のためにあるかわかって良かったです。
- 水の流れがよくわかりました。
- 探検が出来て楽しかったです。
- 水の成り立ちや私たちに届くまでの流れが、源流探しに行ってようやくわかりました。
- 私たちのもとに水が届くまでに色々な過程があることを知り、普段から水をもっと大切にしようと思いました。
- 干潟に行ったのが楽しかったです。
- 珍しい鳥をたくさん見れてよかったです。
- 大きな紙に「川」を描いてみて「川」を実感できました。
協力NPOの感想
今回最も頭を悩ませたのが、事業の始めに協力NPOがなかなか見つからなかったことでした。「水」という企画の内容に沿ってお手伝いいただけそうなNPOが地域に存在せず、実施内容を再検討、修正しながらなるべく想いが形になるよう進めるということになりました。
今年の流れは、6館統一プログラムの後、各館活動、発表会というものでした。各館活動ではそれぞれの地域性や子どもたちの様子を反映させた特徴あるプログラムになったと感じています。また、事業の集大成である発表会では、各館活動を基盤とした子どもたちの学びの成果が発揮されたものになったと感じています。取り組みとして派手さはあまりなかったのですが、活動を通じて地域とつながったり、人とつながったりすることにまで発展したものになったとも感じています。
今回の水探求部の企画、立ち上げは児童館の先生方中心で実施され、その企画の具体的な流れをミーティングの中で確認し作っていく役割を担わせていただきました。ミーティングでは6児童館のみなさんの作業の進捗確認、方向性の提案、そしてハートとお尻に火をつけて回る...そのようなことをさせてもらったように感じています。どんどこに関わらせて頂き通算7年目。私自身の関わり方も徐々に変化していきました。今回も私自身この事業からたくさんのことを学ばせて頂きました。ありがとうございました。(KID'S work/大久保大助氏)
その他協力者の感想
- 身近な地域だけでなく、川の上流、川、海など広いエリアでの活動にあたって、テーマを『水』という一点に絞ったことは、子どもたちにとってはとてもやりやすく意義のあることだと感じました。川の水が水源から海までどう変化していくのか、家庭や学校のプールの水がどのような経過で取り入れられ浄化されていくのか、水資源の節約だけではなく環境にも目を向けることで、これから日々水を使う際に大きな意識の変化があると期待できました。そして、ステージ上で発表する子ども達はとても生き生きとしていて、とても楽しそうで、素晴らしい発表を見ることが出来ました。7月の『水探究部』結成から今回の報告会まで、長期間にわたり子ども達の活動にかかわってきた児童館スタッフのみなさん、大変お疲れ様でした。
- 水という一つのテーマが、水の始まり・流れ~水にまつわる環境~生活の水~水の大切さetc.いろいろなアプローチから広がっていきました。見応えのある発表会をもって、つくづくそう感じたところです。複数館ならではの切磋琢磨も垣間見えたように思います。
- 各館体験したことを、自分たちの目線で発表していました。子どもたち一人ひとりの考え方が、素晴らしかったです。水の大切さ・ありがたさなど自分で体験し、大変良い経験になったのではと思います。
(当日の観覧の方々よりいただいた感想)
児童館担当者の感想
- 6館合同という形で取り組めたことで、共通の課題になる場所への見学や探索の手配がスムーズにでき、範囲も広がりました。また、各館の活動も互いの進捗状況を意識しながら、発表会での役割分担も考慮しながら取り組めたことは、子ども達にも職員にも大いに刺激になりました。
- 活動のまとめを「形にして残したい」という思いから、子ども達が学んだことを『絵本』にしたいと思いつき、達成できたことにとても感激しました。今後も何か「形になるもの」として成果が得られるのではないかと、期待が膨らんでいます。
- 目標を立てていても遅々として進まなかったり、落としどころがなかなかみつからない時に、KID'S workの大久保さんに押したり、引っ張っていただいたりして光明を見つけることができています。長くこの事業でご一緒し、信頼して不安がぶつけられる存在になっていただいていて、とても感謝しています。
- 多数の児童館が集まることで自館だけでは決して思いつかないような新しい発想やアイデアがたくさん出て、最後に素晴らしいものに出来上がっていく過程がすごいと思います。
- 年間を通じての活動で、個別活動のとき子どもの意識をどうのように持続させていくのかが大きなカギとなりましたが、協働NPOのご協力で子どもたちに興味を引き付け、「水」へのかかわり方の変化がみられました。最後のまとめではどのように伝えるか子どもが脚本・プログラムを考え、積極的に取り組む姿に、成長を感じました。
- 協働NPOの方からの専門知識を得ることで、子どもたちの変化を目の当たりにすることができ、NPOとの協同活動事業の大切さを感じました。
- 子どもたちに、児童館職員だけでは、提供できないプログラムを経験させたいと思い、参加しています。子ども達だけでなく、児童厚生員にとって、NPOとの関わりや、多数館の職員との意見交換などを通して、自分自身の振り返りを行う機会になります。
- NPOの方や、専門的知識のある方との交流によって、より広い視野を持つための,きっかけになったと思います。
- 新しい発見の場をより多くの子どもたちに提供していきたいです。