NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2016

和歌山県橋本市立児童館(きしかみ子ども館・原田子ども館・友愛児童館・名古曽児童館)

和歌山県橋本市

「子どもが自ら描く安全啓発看板地域で子どもを守ろう!」(継続)28年度版&「防災・減災知識を子どもも大人も体験を通して確認共有しよう!!」

タイトル 「子どもが自ら描く安全啓発看板地域で子どもを守ろう!」(継続)28年度版&「防災・減災知識を子どもも大人も体験を通して確認共有しよう!!」
協力NPO
  • NPO法人 わかやまNPOセンター
  • NPOはしもと「里山学校」他
  • NPO八尾市民活動ネットワークセンターつどい
その他協力者・関係者
  • 橋本市立小中学校
  • 橋本市立保育園
  • 和歌山県立紀北工業高等学校青少年育成市民会議
  • 主任児童委員
  • 地域住民
  • 橋本市危機管理室
  • 橋本市消防署
  • 橋本市立図書館
  • 橋本市放課後ふれあいルーム橋本市教育委員会
開催日時 2016年7月1日~2017年2月28日
開催場所 橋本市立きしかみ子ども館及び安全看板制作校・園
目的

A

  • 昨年度実施した「子どもが自ら描いた安全啓発看板」の点検維持管理と、他校や園での実施の要望に答え、更に多くの人に子どもを見守ってもらえるようにする。
  • 安全看板を通じて、地域の人と触れ合う機会をもち、地域を知る。

B

  • 防災・減災や災害に備える心構えや知識を体験を通し得て、子どもも大人も確認し共有する。
概要

昨年度モデル事業で制作した子どもが自ら描いた安全啓発看板が、地域の方々の協力によって統合された橋本中央中学校の通学路に設置され、子どもたちの安全を見守ってくれています。

この協働事業において学校をはじめ沢山の団体や地域の方々の協力が得られ、地域のみんなで子どもを見守る意識が高まり、その様子を見てうちの園や学校でも制作設置をしたいとの声も出て、せっかく小学校・中学校・高等学校の連携ができ協働事業ができたので、そのつながりを大切にし、要望に答えるために継続します。

又、昨年度設置した看板の点検・維持管理するために、職員の見回りは勿論のこと、子どもたちと一緒に看板を確認しながら地域を歩いて回ってはどうか?という主任児童委員さんからの意見も打合せ会の中で得られたので、見守り隊(小学生の下校時に地域の方が街角で見守る)の位置や方々を訪ねて回って地域を知る試みにも取り組みます。

和歌山県でも沿岸部では津波等に備えて防災意識が高いが、それに比べて内陸部の橋本市においては、高いとは思えない感じがありました、直下型の地震の報道などを見て活断層がある この地域でも、不安を感じる保護者等の声も多く聞かれるようになってきていますので、防災・災害に備える心構えや知識を得て、子どもも大人も確認し共有できれば、良い機会になると考え、 8月28日(日)にきしかみ子ども館で開催する【夏休みこどもまつり】(毎年8月最終の日曜日に開催し、600人程の来場者がある)で、今年は防災・減災をテーマに取り上げてみようという職員の 意見が一致しましたので、取り組みたいと思います。例年は"手作りと遊び"をテーマに実際に体験することを大切にしていますが、今年は手作りブースを簡単防災グッズ等にしたり、危機管理室の協力を得て防災グッズの展示や災害時の取り組み等を織り込み、例年ボランティア参加して頂いているNPO活動されている大学の講師先生や、はしもと「里山学校」の協力も得て防災・災 害時関連のブースを作りたいと考えます。遊びのコーナーでは職員手作りのゲームで賑わうが、その中にも防災カルタや非常時グッズ探し等の遊びも取り入れて楽しみながら知識を得ることができるようなゲーム感覚で学習できるように取り組み、また、消防署の協力で、煙避難体験や 消火訓練を子どもも身近に感じれる工夫をして行えるように検討しています。

以上のように、昨年度の事業の継続と、夏休みこどもまつりでの体験等を通して子どもも大人も安全に気付く取り組みをします。

和歌山県橋本市立児童館について

連絡先

住所 〒648-0085
和歌山県橋本市岸上203
電話番号 0736-32-5094

レポート

当日の様子

A

昨年度モデル事業で設置した安全啓発の看板を、子どもや主任児童委員さんと看板探検隊を作りきれいに掃除しながら、設置させていただいている施設や駐在所等の日頃お世話になっている方たちに、お礼の気持ちを伝えながら地域を知るために訪ねてまわり、看板の保守点検のために年間を通して巡回しました。

今年度の制作は市内の4学校・3園で実施し、周辺地域に設置しました。設置にあたっては区長さんはじめ地域の方々にご協力いただき、各所で子どもたちを見守ってくれています。

B

例年開催している「夏休み最後の日曜日を楽しもう!『夏休みこどもまつり』」ですが、今年度はいつ襲ってくるかわからない災害に備える心構えや、知識を体験を通して子どもも大人も確認し、共有できる機会にしたいと考えて、"防災・減災"をテーマに開催しました。身近なものを使って作れるエコランタンやカッパなどを作ったり、チェックリストを作りぬり絵をして下敷きを作ったり、遊びのコーナーでは防災専門図書館で教えていただいき、職員が手作りした防災カルタや、非常時グッズ探しなどオリジナルのゲームも楽しみました。NPOの協力でペットボトルを使って太陽光でお湯を沸かしたり、ポップコーンを作ったり、消防署や危機管理室の協力で煙体験や消火訓練・防災グッズの展示や非常食の試食など様々な体験をすることができました。

C

11月に開催された「すこやか橋本まなびの日」の児童館コーナーでも、「防災・減災」をテーマとし、手作りや遊びを通しての体験と掲示で来場した子どもや保護者に感じてもらうことができました。

よかったこと

A
  • 子どもたちは【どんどこプロジェクト】をきっかけに安全の大切さを考え、協力しながら作り上げることができ、園児は小さな手形や足形で可愛い看板を、小学生は知恵を出し合い素朴な看板を、中学生は「さすが!」と感心するような看板の制作をしてくれました。
  • 設置する場所の選定などには、地域の方の協力をいただき、工業高校の生徒と先生が細工してくれた鉄製の枠と脚部をつけて、子どもと一緒に設置作業をするという学校と地域と子ども館の連携が成り立った大きな意味をもった協働事業となりました。
B
  • それぞれのNPOや団体・部署の得意な分野を活かした協力を得ることができて、児童館だけではできないことを協働して達成できたと強く感じました。
C
  • 市内全域から大勢の来場者があるイベントでの【どんどこプロジェクト】の取り組みを知ってもらえる良い機会になりました。

子どもたちの声

A
  • 最初はこんな看板ができると思っていなかったけど、絵が得意な友達が下絵を描いてくれて、うまく色が塗れるか自信が無かったけど、みんなで塗ったら、良い看板ができた。(小学生)
  • 高校生のお兄ちゃんや先生が手伝ってくれて看板をつけた。すごいと思った。(コンクリートの壁に穴を開け、工具でつける様子を見た園児)
  • 「これ、私の手形~!」「みんなに見てもらいたい」「可愛い!」「工業高校へ行きたい」
B
  • 煙体験を初めてした。最初は少し怖い気がしたけど、作ったマスクがあって良かった。(小学生)
  • 防災カルタはちょっと難しかったけど、こんなのがあることを知って、慣れてきたら面白かった。(小学生)
C
  • ちょうど作ったカッパが帰りに役立ちます。袋一枚でできる物が意外に可愛く実用的ですね。(初めての雨天開催に参加した幼児連れの保護者)

協力NPOの感想

  • 昨年に続き、色々な学校・団体との協働が実現できたことに喜びを感じています。(NPOセンター)
  • 子どもが初めて体験して知ることの喜びや、楽しむ顔が見れて良かった。(エコランド)
  • 毎年協力させてもらって、子どもの笑顔とスタッフさんの頑張りにパワーをもらって帰っていますが、今年の夏休みこどもまつりは、趣旨も少し違い、楽しいにプラスして知識が得られ、子どもにとっても保護者にとっても、とても良い体験ができて良かった。(毎年参加のNPO参加の大学の先生)

その他協力者の感想

  • 最近は卒業記念の作品制作をしていませんでしたが、6年生がみんなで知恵を出し合い、協力して1枚の板を安全啓発の看板に仕上げることはとても意味深く、設置するにあたっては地域の協力が得られ、見守る体制もできて素晴らしい事業だと感じました。ありがとうございました。(小学校校長先生)
  • 自分たちだけではできないことが、皆さんの助けがあってできました。何より子どもの安全を想っての事業であり、気持ちが嬉しかったです。良い企画を有難うございました。児童館がこんなことまでしてくれるなんて知りませんでした。(子ども園園長)
  • 日頃から学校と地域の連携を大切にしているので、子ども園・小中学校と地域をつなぐ協働事業に参加し、工業高校の良さを発揮できたと思います。一緒に作業をした子どもたちが、工業高校に行きたいと思ってくれたらなによりです。(工業高校校長先生)

児童館担当者の感想

こんなにたくさんの人が快く協力していただけ、昨年に続いて子どもが自ら描く看板が出来上がりました。これは、やはり子どもが中心の事業だからこそだと感じ、児童館が日頃やっていることの延長線上でできたことだと再確認することができました。皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。これからも、"つながり"を大切にしていきたいと考えています。

また、夏休みこどもまつりやすこやか橋本まなびの日という毎年開催しているイベントにも違うエッセンスを盛り込んで、子どもたちにとって更に楽しく、実になるものにできたら嬉しいな。と、子どもたちとスタッフもみんなで新しい取り組みを考えていきたいと思っています。