NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2017

緑ヶ丘遊子児童館

北海道北見市

緑ヶ丘ボランティア隊を結成しよう

タイトル 緑ヶ丘ボランティア隊を結成しよう
協力NPO
  • NPOワークフェア「えぞりす」
  • NPOワークフェア「ふくろう」
その他協力者・関係者
  • はぴねす
  • ステップ
  • 青少年相談センター
  • ネイパル北見
開催日時 2017年8月6日~2018年2月14日
開催場所 緑ヶ丘遊子児童館
目的
  • 保護者会、適応教室などと連携して、不登校の児童の居場所つくり
  • ボランティア体験や遊びなどの体験を通して、自主性や自信を身につける。
  • 生活困窮世帯への学習支援をおこなう場所として利用する。
概要
  • 最初の「交流会」では、缶バッチを作り、自己紹介などのオリエンテーションをしお互いのことを知り、一緒に遊ぶことによって仲間づくりにつなげる。
  • 8月には、地域お祭りへの出店でボランティアとして参加し、缶バッチやアクセサリーなどの出店を出し、仲間意識を高めたり、お客として来る児童と交流する。
  • 9月の「ゆうし児童館まつり」でも同様にブースを担当し、ふだん児童館に来ている児童とも協力し、お祭りをもりあげる。
  • 10月「えぞりす・ふくろう」交流イベントで、オホーツク地区全体の、困窮世帯への学習支援をおこなう「ふくろう」の児童を招待して、北見市のメンバーと合流し、旭川教育大の音楽課程の講師、学生をゲストに音楽教育コンサートを開催。
  • 11月のネイパル北見での「ボランティアセミナー」へ一泊で参加し、ボランティアの意義を学ぶ。親元をはなれて、一泊という経験をしてもらう。
  • 12月は、ネイパル主催の「クリスマスフェス」や児童館での「クリスマス会」にボランティア参加をよびかける。
  • JICA出張講座 [世界がもし100人の村だったら]を招待する。運営スタッフに児童がボランティアで参加。
  • 2月は、今年度のしめくくりとして、「チョコづくり体験」をおこない、進学、進級後もつながれるような交流の場をもうける。

※以上のような大きなイベントや行事は、年数回おこなうが、不登校児が恒常的に来られるよう、幼児支援プログラムを開催していない曜日の午前や、閉館時間後の夜間開放なども定期的におこなっていく。その時間に学習支援や相談支援がおこなえるよう、NPOの職員や、大学生、専門学校の学生ボランティアとつながっていきたい。

緑ヶ丘遊子児童館について

連絡先

住所 〒090-0067
北海道北見市緑ヶ丘5-9-14
電話番号 0157-22-3103

レポート

当日の様子

今年度はNPO学習支援を利用する児童だけでなく、一般にも参加を呼びかけ、コンサートには10人の幼児の親子の参加もあった。国際交流体験JICAのワークショップでは5か国の在住外国人がスライドで国の紹介をしてくれ、子ども達は真剣に参加し質問もしていた。

2つの保護者会が企画し、協働開催した「不登校カフェ」では、保護者会の児童や児童館に遊びに来る不登校の児童達が気軽にお話ができるような場になった。

地元の新聞にも告知、宣伝した効果もあり、「孫が学校に行かなくてどうしよう」と相談先に悩んでいる地域の人の来場もあった。相談会とすると敷居が高くなるところをカフェとしている。児童館として遊びのブースを提供し協力できた

企画段階では年3回開催するイベントの予定が5回に増えました。行事などを通じて子ども達同士に交流がうまれ、不登校児童の子が集まって遊びたいという希望にこたえ、「クリスマスパーティ」を企画し、体育館でバトミントン、卓球など自由に遊び、食事を楽しめた。10人を超える参加がありました。

よかったこと

人前に出ることが苦手だったり、学校に行ってないという理由で自由に遊ぶことを遠慮してしまう子もいる中で、「○○がいるなら」と仲間作りのきっかけができた。児童館がそうした子ども達の居場所の一つとなることができた。

児童館祭り以外にも地域のお祭りやネイパルなどでのイベントにボランティア参加を呼びかけ、そうした出会いの中で、中3女子が仲良くなり、3人一緒に高校への進学を目指すようになり無事に合格した。来年度は高校生として色々なイベントにボランティア参加してくれそうだ。

子どもたちの声

  • 友達に会うのが楽しみ、また呼んでほしい
  • 世界の人たちは、自分の国に、ほこりをもっている。私も日本のことを好きになり紹介したい

協力NPOの感想

ピアノを使った音楽のミニコンサートや、広い体育館全体を使ったワークショップなど設備面がよかった。当事業所利用以外の児童との交流がすすんだのが児童館でおこなった利点だった。

その他協力者の感想

「北見市にはフリースクールが無く、子ども達の遊び場所に困っていた。今回の児童館や周りの動きに、もっと行政が動いてくれたら嬉しいのにね 」

児童館担当者の感想

当事者にしかわからない悩みを抱える児童にとって、自分がありのままで居ていい居場所がとても大切だと感じた。また周囲の家族の悩みを共有できる保護者の会の存在の大きさを感じました。地域の課題に対して、児童館としてできることを考え協力していきたい。