NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2018

ふたば児童館

山形県大石田町

ワールドコミュニケーション in おおいしだ

タイトル ワールドコミュニケーション in おおいしだ
協力NPO
  • NPOまちづくり大石田
  • NPOワールドチーム
  • 社会福祉協議会(ボランティア団体)
その他協力者・関係者
  • ふたば児童館保護者会
  • ふたば・横山母親クラブ
  • ティーンズボランティア(中・高校生ボランティア団体)
開催日時 2018年7月~11月
開催場所 ふたば児童センター
目的

外国から町内に来て暮らしている方から、日本と違う外国のこと(食・文化・遊び・音楽など)について教えてもらい、双方の違いを捉え、双方の良さをお互い認めあいながら、子どもたちの世界観が広がること、外国の方がこの町をもう一つの「ふるさと」と感じてもらうことを目的としています。

概要

1. 各国と日本の違いについて知る

  • 食生活について → 各国の家庭料理クッキング
  • 遊びについて → 実際に遊びを教えてもらい一緒に遊ぶ
  • 伝統行事について → 写真や映像などで学ぶ
  • 音楽について → 曲調や特徴的な楽器等について学ぶ

2. 児童館とNPOで一緒につくるイベント「ワールドフェスティバル」

  • さまざまな国の遊びや料理などをブースに分けて開店し、地域の方にも参加してもらう。
  • 各国の伝統行事や日本との違いを子ども達がわかりやすくボードに作成したものを展示する。

ふたば児童館について

連絡先

住所 〒999-4112
山形県北村山郡大石田町緑町10-5
電話番号 0237-35-3171

レポート

当日の様子

各国の勉強会(8/2~9/8の5回実施)

町内に暮らす外国籍住民に協力していただき、その国の文化について学びました。その国の成り立ちや有名な建物を写真付きで紹介したり、簡単なあいさつの仕方や文字を勉強したり、簡単なクッキングでその国の味を知ったり、伝統的な踊りや遊びを通して交流しました。通訳の方の協力により和やかな雰囲気で楽しめました。

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8月2日(木)タイ
挨拶や踊りや遊びを教わりました。タイの焼きそば「パッタイ」と「タピオカドリンク」を作って食べました。

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8月3日(金)アメリカ
楽しい遊びをたくさん教わりました。アメリカのおやつ「スモア」も簡単でおいしかったです。

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8月10日(金)韓国
挨拶やお辞儀の仕方、遊びを教わりました。伝統衣装のチマチョゴリも試着しました。チヂミも美味しかったです。

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8月17日(金)イギリス
挨拶や国の成り立ちを教わり、お城の工作をしました。

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9月8日(月)・10月6日(土)ベトナム
挨拶やベトナムクイズ、ココナッツパンケーキのクッキングをしました。

ワールドフェスティバル(10/13)

各国ごとにブースをつくり、勉強会で教わった料理や遊びを提供しました。各国ごとに学んだことや調べたことなどをまとめ、ボードに掲示しました。ステージでは各国にちなんだ歌やダンスの発表やクイズをしました。子ども達が主体的に動き、フェスティバルをできたことが良かったです。想定以上の来場者にも、子ども達が一生懸命に対応していました。

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報告・感謝の会(11/22)

お世話になった講師の先生や協力してくださった方々に感謝の気持ちを込め、報告会をしました。子ども達が主体となって進行し、勉強会の様子やワールドフェスティバルの様子を発表しました。プロジェクターを用いて写真やDVDを映しながら分かり易く報告でき、参加者からも子ども達の頑張りを認めていただけて、活動の良い締めくくりとなりました。

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よかったこと

  • 小さな大石田町ですが、外国の方は意外にたくさん住んでいるのだとわかり、交流・勉強を進めるごとに、言葉も文化も食べ物も違う場所で頑張ってこられた姿を、子ども達から見て、感じてもらえたことは大きな収穫ではないでしょうか。子どもたちの世界観が広がるきっかけの一つになったと思います。
  • 今回の活動の講師となる在住外国人の方と事前の打ち合わせ等を一緒にすることで、共に考え、工夫し、楽しい勉強会になるよう進めていくことができました。あえて難しいことをしないことでお互いの垣根が下がり、和やかな雰囲気の中で交流できました。そしてほとんどの外国人講師の方が、自分の国の話をする時嬉しそうに話されていたことが印象的でした。
  • 地域の方との交流の場になるよう、ワールドフェスティバルを開催し、たくさんのお客様にご来場いただきました。はじめて口にするであろう外国の料理にも「おいしい」と好評をいただき、外国の遊びやステージも楽しんでくださいました。
  • 児童館の生き生きとした主体性を持った活動には、多くの地域の皆様よりお褒めの言葉や活動への理解の声をいただき、子ども達の達成感につながったと思います。
  • 初めて活動を共にした協力団体の皆様にも、子ども達のひたむきな姿に心打たれ協力でき嬉しかった、また次の機会にもご一緒できればと言っていただき、新しいコミュニティーの広がりを感じました。

子どもたちの声

  • はじめは言葉が通じるのかな?と心配だったけど、講師の先生はとても優しくて、すぐに打ち解け、楽しく勉強会ができました。
  • 国の成り立ちや、有名な建造物など、日本とは全然違って面白いなあと思いました。その国に行ってみたいなあと思いました。
  • 初めて食べる料理もおいしかったし、楽しい遊びを教えてもらい、これからも児童館でできるなあ、やってみようかな、と思いました。
  • 大石田にも外国の人がこんなに住んでいることを、初めて知りました。そして言葉を勉強し話せるようになったり、会社に働きに行ったりするなんて、すごいなあと思いました。
  • ワールドフェスティバルに向けて、図書館でもう一度その国の事を調べ、勉強会で教えてもらった事を思い出して、当日お客様に楽しんでもらうにはどうすればいいのか、みんなと協力して考え工夫しました。当日たくさんのお客様に喜んでもらえ、とても嬉しかったです。

協力NPOの感想

今回も工夫をこらした楽しい活動に協力できたことを嬉しく思います。フェスティバル当日は想定外のお客さんの数に驚きました。地域の皆さんにも喜ばれ、子ども達みんなの頑張りにも感心しました。

その他協力者の感想

今回、初めて児童館と一緒に活動する機会に恵まれ、子ども達の一生懸命な姿を拝見しとても感動しました。子ども達だからこそ、堅苦しくならずに楽しんでできるのだと感じました。

児童館担当者の感想

  • 今回の活動の目標が、短時間で結果の出るようなものでもなく、またどのくらいの外国人の方が協力してくださるだろうかと、心配な気持ちで始まりました。
  • 何人かの方に講師のお願いにあがると、快く引き受けてくださる方もいれば、自信が無い、忙しいとの理由で断られる方など様々でしたが、「子ども達に教える事なのだから、あえて難しいことはせずに一緒に交流して楽しみましょう」と、伝えると少し肩の力が抜けたようでした。日本語が話せない方には、通訳を付けるなどして、講師の先生の負担や不安が少なくなるよう心掛けました。
  • 子ども達が何より楽しんで活動できたこと、主体性を持って意欲的に活動できたこと、そのありのままの姿をたくさんの人に見てもらえたことが一番の成果ではないかと思います。また、今回限りではなく、ワールドフェスティバル以降も子ども達の中に異国の遊びがしっかり知識と経験として身についており、普段の生活の中や、学校で児童館に通っていない子にも教えるなどして、今回の活動を通して自分たちなりに、学んだことを広めている姿にうれしく思います。
  • これからの未来を担う子ども達が、自然な姿で外国の方と触れ合うことで、人と人のつながりには国境の垣根はなく、共に町に住み生活している大石田町民なのだと、子ども達にも地域の方にも感じてもらえたらいいなあと願っています。 そして、活動を通して交流を続けることが大事なのだろうと思います。
  • 最後に講師の先生に言われた言葉「いつか今度はあなたたちが(子ども達が)日本の代表として、日本の良さを外国の方達に教えてくださいね」を胸に故郷を愛し、日本を愛せる子ども達に、地域みんなで育てていければと感じました。