北九州市中島児童館
福岡県北九州市小倉北区
こども広告局
タイトル | こども広告局 |
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協力NPO |
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その他協力者・関係者 |
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開催日時 | 2018年7月~2019年2月 |
開催場所 | 中島児童館他、参加館各館、レインボープラザ |
目的 |
誰でもいつでも自由に遊べて、様々な経験ができる場所としての児童館の姿を、子どもたちが日々の児童館活動の中で感じるすてきな場面や、子どもたちのもつ夢の中からショートムービーにしていきます。子ども達が自主的にいきいきと活動する様子を子ども達はもとより、保護者や職員、地域の大人たちに見ていただき、児童館での子ども主体の活動の必要性や、子どもたちが児童館で豊かな過ごす時間の価値を多くの人に伝えていきたいと考えています。 |
概要 |
日々の児童館活動の中で、子ども達が感じるすてきな場面や夢を、ショートムービー(5分程度のコンパクトな時間数)にして配信する。 1. 動画制作の企画を学ぶ
2. ショートムービー撮影の技術を学ぶビデオ撮影の技術を学び、自ら撮影するスキルを身に付ける。 3. 編集の技術を学ぶパソコン編集の技術を学ぶと共に、これからの社会に不可欠なICTのスキルや情報リテラシーを学ぶ。 4. ショートムービー制作キャストや必要機材、ロケ地などを相談し、各館でムービー制作をする。 5. 上映会・配信各館で制作したムービーを披露しあう。また、オンデマンドで閲覧できるような動画サイトの活用を学び、児童館利用者や地域に向けて発信する。 |
北九州市立中島児童館について
連絡先
住所 | 〒800-0075 福岡県北九州市小倉北区昭和町16-2 |
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電話番号 | 093-931-7096 |
レポート
当日の様子
夏休みに3館合同でショートムービーについてのワークショップを実施しました。ストーリー作りの大切さと絵コンテの必要性を学んだあと、館ごとにストーリーのもとを作りました。また、撮影の技術を学ぶワークショップでは、カメラの操作や三脚の使い方などを実践し、撮影のスキルを身につけました。
持ち帰ったストーリーの素案をもとに各館でストーリーを作り上げ、映像BOXさんに脚本の形に仕上げてもらいました。その後、絵コンテを書き、添削してもらってから撮影の打ち合わせをし、子ども達が監督・助監督・カメラマンの役割を分担して撮影をしました。
2月にはできあがった作品を鑑賞し、インターネットに動画を上げる時の注意点や怖さを学び、配信に向けての心構えを考えました。
よかったこと
デジカメでの撮影に三脚を使う事や人物を撮影するときのカメラの追い方などの技術的なことから、ストーリー作りの大切さや絵コンテについての書き方など、ムービーづくりのいろはを丁寧に教えていただいたことで、子ども達の作品作りに対する意識が上がり、積極的に作品作りに取り組めたと感じました。また、絵コンテの書き方につまづいたり、モチベーションが保てなくなった時に適切なアドバイスをいただいたことも、子ども達の活動の励みになりました。
子どもたちの声
- 私が今回学んだことは撮影時の注意点や仕組み、言葉などです。特に印象的だったのは「工夫点」です。たった少しの工夫で物語の感じ方が変わり、そのことにとても興味がわきました。そしてこれらのことを生活面でも活かそうと思いました。
- 撮影の時、見る人が見やすく、そして物語の様子を分かりやすくするということに気をつけました。音楽の流し方や雰囲気でどんなふうになるのかが変わることがわかりました。
- カメラの取り方や工夫をすれば、いろいろな感じが出て来てとてもすごかったです。
- ネットは身近だけど、簡単にネットで知り合った人とやりとりしない。
- ネットはすぐに世界に広がってしまうので勝手に人の写真や恥ずかしい内容は出さない。
協力NPOの感想
今回のプロジェクトでは、シナリオ制作、絵コンテ作成、撮影と映像制作のほとんどを子どもたちに体験してもらいました。時間の少ない中、すべての工程を理解することは非常に大変だったと思います。
児童館の子どもたちの手作りによる動画を制作するにあたり、先ずストーリー作りのためのレクチャーを行いました。そのお手本として、YouTube動画やCM、そして4コマ漫画を紹介し、物語には「起承転結」があることを教えました。子どもたちは少し難しそうな表情でしたが、熱心に聞いてくれました。
カメラの使い方講座では、実際にカメラを手にしてだったので笑顔に溢れました。ただ構えるのではなく、三脚を据えることの大事さを教え、手振れのない動画の良さを理解してくれていたようです。それからシナリオをみんなで話し合いながら作成し、それを元に絵コンテを描きました。
そして待ちに待ったクランクイン!最初は三脚の扱い方も慣れず、監督役の子も声が小さく、みんな恥ずかしがっていましたが、撮影を重ねるに連れ、もう少しこうしたら...とか、こっちから撮った方がいいとか、各自が意見を言えるようになりました。撮影は5時間強掛かりましたが、最後まで気を抜くことなく一生懸命さが伝わってきました。
撮影後は編集です。多くの動画素材を、順番に繋いでいくのは大変です。編集ソフトに先ず慣れることからでしたが、さすがに覚えが早いですね。音を整えて試写をし、音楽で映像の印象がこんなにも変わるのか_と驚いていました。この経験を元に、これからの生活に役立てたいと言う子どもがいて大変嬉しかったです。
4分程度の動画が完成した喜び、そしてYouTubeで配信されることを楽しみにしている子どもたちの笑顔が印象に残っています。
児童館担当者の感想
映画制作から児童館の活動を紹介しようという大きな試みに、果たして子ども達の力でどこまで作れるのかと不安がありましたが、映像のプロに関わっていただいたことで、ただ映像を撮るのではなく、そのために必要な準備をしないといけないことや役割分担の大切さを子ども達も私たち職員も学ぶことができました。
ストーリー作りや絵コンテ作りなど子ども達にとって初めての経験で、メンバーの意見をまとめるのは大変でしたが、形になっていくと顔を輝かせていたのが印象的でした。また、監督の仕事やディレクターの仕事など、ひとつひとつが大切な仕事で、みんなで協力しないとできないという事を体験できたことがとても良かったです。
またインターネットの怖さや動画配信のために必要な知識を知ることによって、今後インターネットに触れていく子ども達にとって大切な予備知識を身につけることができたのも大きな収穫でした。
3館での取り組みという事で、各館での活動の進捗状況や悩みを話し合うことができたのも励みになりました。