NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2019

京都市桂徳児童館

京都府京都市

けいとくLOVE♡キッズ(Thank Youプロジェクト)

タイトル けいとくLOVE♡キッズ(Thank Youプロジェクト)
協力NPO NPO法人 子育ては親育て・みのりのもり劇場
その他協力者
  • 桂徳自治会連合会
  • 桂徳小学校
  • みつばち保育園
  • 長谷川乳児保育室
  • 桂中学校
  • 桂徳児童館にてサークル活動等をされている保護者
  • 桂徳児童館 写真部
  • 桂徳学区の地域住民のみなさん
事業期間 2019年4月~11月
開催場所 桂徳児童館及び桂徳小学校グラウンド、地域各所
目的 子ども達が地域の方と交流し、また地域に出向いて調査することで、自分の住んでいる地域の「魅力」を再発見・PRする機会とし、地域の活性化につなげる。子ども達の自主的活動の育成。地域の方に感謝の気持ちを伝える機会とする。
概要

けいとくLOVEキッズ♡クラブ結成、企画会議

  • 小学3年生~6年生の子ども達が実行委員となり、けいとくLOVE♡クラブを結成し、話し合いを行いながら、地域の方にインタビューするテーマ・内容を決める。
  • 当日、どのように発表会を実行するのかも子どもたちが決定していく。(地域の自治連合会の方にも実行委員会に参加していただく)
  • NPOによる事前勉強会を行い、記者の心得(取材のコツや記事の書き方など)を学ぶ。

新聞・フリーペーパー・PR物のの作成

地域への取材
  • 実行委員が企画段階で決めたテーマをもとに地域の方とともに地域へ取材に出かける。(地域に住む乳幼児親子、小学生、中高生、大人など)
    (例)・地域の歴史や由来
    地域住民が思う桂徳学区の好きなところ など
    ※実行委員の子ども達がテーマを決める。
  • 児童館の写真部の子ども達も一緒に出向き、カメラマンとし写真撮影を行う。
取材データのまとめ
  • 地域での取材データをもとに、NPOとともにまとめを地域の方と一緒に作成する。

けいとくLOVE♡キッズ発表

  • 地域住民の方に向けて、まとめの発表会を行う。取材先の地域の方や協働した関係機関にも来ていただく。
  • 交流スペースをつくり、地域の子ども、大人が交流できる場を設定する。
    (例)・前回、前々回のNPO協働事業で好評だったカフェスペースを、児童館で利用する乳幼児の大人にしていただく。
    児童館の写真部によるフォトスペース
    児童館の母親ボランティアによる足型アートのワークショップ など

桂徳児童館について

連絡先

住所 〒615-8302
京都府京都市西京区桂徳大寺南町2
電話番号 075-874-6125

レポート

当日の様子

けいとくLOVE♡キッズは・・・

  • 地域の方々へ感謝の気持ちを伝える『Thank youプロジェクト』の当日の企画運営をする<実行委員会>
  • 自分の住むまちのステキ・魅力を発見・取材し、フリーペーパーを作成する<子どもカメラマン(桂徳児童館 写真部)>

の2本立てで活動を行いました。

6月8日(土)<子どもカメラマン>
NPO法人子育ては親育て・みのりのもり劇場さんとの顔合わせ・事前勉強会

NPOみのりのもり劇場さんが行っておられるイベントに出向き、模擬取材を行いました。“明るく笑顔で話しかける”など取材のポイントをお聞きし、イベントの出店者・来場者の方々にインタビューしました。最初は話しかけるのを躊躇っていた子ども達でしたが、取材をするごとに緊張も解れ、自分からいろんな質問をするようになっていきました。

模擬取材後には、NPOみのりのもり劇場さんによる勉強会を行い、写真を撮るコツや文章の書き方などについて教えていただきました。 これから自分達で地域を取材・撮影するにあたって、子ども達も専門的な知識や技術を学ぶことができました。

report_keitoku01.jpg

6月~8月<子どもカメラマン>地域取材

地域のどのような人や場所を取材したいか、どのようなフリーペーパーを作りたいかを話し合い、地域取材がスタートしました。

『すてきびと発見』と題し、地域の方にインタビューすると、子どもの頃のエピソードをお話いただいたり、習字や仏像作り、布の端切れを使った絵画作りなどいろいろな特技や趣味を持っておられることが分かったり、子ども達も興味津々でお話を聞いていました。“どんな桂徳のまちになってほしいですか”と取材時に必ず質問し、桂徳学区に対するいろいろな地域の方の思いを知ることができました。

また、学区清掃やおまつりなどの行事の取材や、学区にあるグルメなお店、公園や児童館など子ども達に聞いたおすすめのあそび場を取材していきました。「インタビューしたい!」「写真を撮りたい!」とやる気に溢れる子ども達の姿が印象的でした。

report_keitoku02.jpg

9月~10月<子どもカメラマン>フリーペーパーの作成、案内状作成・配布

ページタイトルやページ割りを決め、取材してきた記事をまとめました。限られたスペースにどのインタビュー内容を載せるか、どのような文章にするか、どの写真を使うか悩みながら作成していきました。そして、けいとくLOVE♡キッズ・子どもカメラマンによる桂徳学区のフリーペーパー「けいとく子どもじかん」が完成しました!

また、Thank youプロジェクトにてフリーペーパーのお披露目をするにあたって、取材を受けて下さった方々に案内状を作成し、お1人お1人に子ども達からメッセージを書いて配布しました。

そして、NPOみのりのもり劇場さんへ「けいとく子どもじかん」の原稿と、Thank youプロジェクトの案内状をお届けに行きました。

report_keitoku03.jpg

11月2日(土)Thank youプロジェクト当日

Thank youプロジェクトでは、実行委員会の子ども達が企画・準備をし、2部構成で行いました。

第1部は「けいとく子どもじかん」のお披露目と、取材~完成までの様子をスライド上映し、来場した方々に見ていただきました。子ども達の頑張っている姿を地域の方に見ていただく機会になりました。子どもカメラマンも、自分達が頑張って取材してきたものが形になり、喜ぶ姿が見られました。また、実行委員の子ども達からオファーをし、地域で活躍する方を代表し、桂徳小学校PTA『ぽけっとくまさん』に来ていただき、絵本の読み聞かせをしていただきました。

お昼は、学童クラブの保護者の方による、出張セブンイレブンの飲食販売を行いました。

第2部は、実行委員会の子ども達による「宝探し」「ワニワニパニック」「ピン球とばし」などのあそびコーナーや、地域の方による習字の名前プレゼントを行い、楽しみました。あそびコーナーでは挑戦するとペットボトルキャップがもらえ、白いMAPにキャップの家を建て、色とりどりの桂徳のMAPを完成させます。何度もあそびに挑戦し、自分のほしい色のキャップが手に入るまで楽しむ子もいました。

また、習字や仏像、絵画、写真など取材を受けて下さった方々の作品を展示し、いろんな子どもや大人の方に見ていただくことができました。

report_keitoku04.jpg

今後、けいとく子どもじかんの取材を通して出会った地域の方による、布の端切れを使った「絵はがき教室」を行う予定となっています。

よかったこと

地域に密着し、地域のステキをフリーペーパーで配信している、NPO法人子育ては親育て・みのりのもり劇場さんと協働で行うことで、子ども達がより自分たちの住む桂徳のまちのステキや魅力を知ることができました。取材を通し、地域の方々がどのような活動をし、どのような思いをもっているかを知り、そして自分もどんなまちにしていきたいか考える機会になったと思います。

また、自分達が頑張って取材したものが冊子として出来上がる喜びや達成感を味わうことができました。この達成感が「もっとやりたい!」というやる気にまた繋がっていくと感じます。

子ども達が地域に発信するものを作ったことで、地域の大人も子ども達のもつ力、子どもも地域の一員であるということを感じる機会になりました。

子どもたちの声

  • 子どもカメラマンみんなで冊子をつくれて良かった。
  • 地域の方が取材を受けて下さって、このまちがステキなまちなんだと感じることができた。
  • 桂徳のまちの人を知れて嬉しかった。
  • Thank youプロジェクト当日、みんなが笑顔で楽しく遊んでくれて良かった。
  • 自分も楽しくできて良かった。
  • 笑顔いっぱいの桂徳のまちになってほしい。

協力NPOの感想

子ども達は集中力と吸収力があって、やる気と情熱にあふれていた。これからも地域の「ここがステキ!」を伝えてくれたら嬉しい。

その他協力者の感想

  • 子ども達がこんなにすごい冊子を作れるとは思ってなかった。(取材者)
  • 子ども達とふれあう機会がなかったので、とても楽しかった。(習字協力者)

児童館担当者の感想

  • 4か月間の取材の中で、様々な地域の方と出会い、子ども達にいきいきとお話をしてくださる地域の方の姿、そして話を聞いて目を輝かせる子ども達の姿がとても印象に残っています。また、取材を重ねる毎に自ら質問をしてみたり、1年生もしっかりと取材できるようになったりと子ども達の成長を感じました。
  • けいとく子どもじかんを手にした子ども達はとても嬉しそうで、この取組を通して、子ども達の自信につながってほしいと思います。