浦添市立宮城ヶ原児童センター
沖縄県浦添市
コミュニティ@はらっぱキッズ Vol. 2
タイトル | コミュニティ@はらっぱキッズ Vol. 2 |
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協力NPO | キッズプロ―オキナワ |
その他協力者 |
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事業期間 | 2019年4月~2020年1月 |
開催場所 | 浦添市立宮城ヶ原児童センター他、浦添市立仲西中学校・小学校 |
目的 |
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概要 |
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浦添市立宮城ヶ原児童センターについて
連絡先
住所 | 〒921-2126 沖縄県浦添市宮城2-4-1 |
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電話番号 | 098-876-1895 |
レポート
当日の様子
本気力 ~一流から学ぶ子どもの可能性~
どんどこプロジェクト2年目の第一弾イベントとして「中学生を児童センターに取り込もう」という趣旨のもと「本気力!~一流から学ぶ子どもの可能性」と題して企画をしました。
当日の目玉は運動場で行った『ラン教室』。マスターズ陸上金メダリストで世界新記録を達成した譜久里武氏を講師にお招きしました。部活動や地区陸上に向けて練習に励む生徒たちは「早く美しく走れるフォームつくり」を目の当たりにし、感動もひとしおでした。
体育館での『リズムジャンプ』視聴覚室での『やる気を出す学習方法』は、協働NPOであるキッズプロ―メンバーが講師として担当。3つの講座をグループごとに移動することで全ての講座を全員が受けられるようにし、どの講座も大盛況で中学校全体が移動児童館になりました。
当日の司会進行は中学生に上がった「どんどこプロジェクト実行委員」のメンバーに務めてもらいました。小学生の頃に児童館を利用していた子も中学生になると足が遠のくことが多い中「中学生になっても地域活動ができる」ことを定着させる一歩になりました。小学生の実行委員メンバーも、会場設営や受付などの役割を自分で考えて行動する姿が見られました。
日頃から児童館の活動に協力してくださる「通り会」の飲食ブースも設けたので、お腹も体も大満足な一日となりました。
『第2回 地域の十八番大会』
2年目となり、子ども実行委員、協働NPOメンバー、児童センタースタッフの結束も強まり、「自分達が何をしたらいいのか」を積極的に考え動いてくれたおかげで段取りをスムーズに行うことができました。
また、協力してくださる関係機関、地域の皆さまの熱い思いには感謝してもしきれないほど有難く、準備期間から終了後まで多方面で助けられました。その姿を子ども達が見て感謝し、将来は自分達も地域の一員として貢献できる人に育って欲しいと思います。
当日は、今年度の集大成としての児童センターのクラブ活動の他、保育所やこども園、中学校の吹奏楽部、地元のラッパー等地域のみなさんによる舞台演舞や、地域のみなさんによるブース出店、協働NPOの協力によるワークショップ企画などもあり、児童館と協働NPOの活動幅を広げる良いプランになりました。
よかったこと
- 新たな取り組みにより、移動児童館を中学校で実現する事が出来たこと。「地域の十八番大会」も地域の方々にも周知されるイベントとなりつつあり、出演団体の増加や、協働NPOの協力によるワークショップ等の出店も試みたことで、集客にも繋がったこと。
- 協働NPOメンバーの個々の活動、団体としての活動内容をメインとしたイベントを実現し、地域に波及するきっかけとなったこと。
- 昨年度実行委員として最上級生だった6年生児童が中学生に上がっても、引き続き実行委員メンバーとして地域活動に参加できたこと。
- 一流の講師から学ぶ事で、技術はもちろん物事に取り組む姿勢も学ぶことが出来たこと。
- 地域の方々や関係機関が多方面からの協力をしてくださることにより、今後の子ども支援の広がりが期待できると感じたこと。
子どもたちの声
- 中学生は部活で忙しい人もいるけど、こういうイベントを通して地域全体が仲良くなったら良いな。(実行委員)
- 司会をしていた中学生を見て、大きな声を出せていて緊張の様子もあまりなかったので、さすが中学生だと思いました。私も大きな声を出せるように頑張りたいです。(実行委員)
- 実行委員としてバザーや受付の手伝いをして、普段は地域やセンターの行事で活動しているので、初めての中学校で少し緊張しました。(実行委員)
- つま先で跳ぶことが大事と教わった。(講座参加児童)
- バスケット部の準備運動に取り入れてもいいと思った。(講座参加児童)
- 私の役目は会場の皆さんを笑顔いっぱいに楽しくさせていくことなので、これからも頑張りたいです。(実行委員)
- キッズプローオキナワの皆さんが準備やお手伝いをしてくださったおかげでいい十八番大会にすることができました。クラブ活動の発表も大成功だったので良かったです。(実行委員)
- クラブ活動の発表や実行委員の活動報告「福祉について」では、失敗してもお客さんから大きな拍手をもらえました。ダンスの時には手拍子をして一緒にリズムに乗りながら楽しんでくれたので良かったです。活動報告はリハーサルの時できなかった、明るく、高い声で話すことが本番でできました。とても大変だったけど、地域の方々が出演してくれたことや、キッズプローオキナワのみなさんのご協力のおかげで、いい十八番大会になったと思います。次は6年生としてチームを引っ張っていけるように頑張りたいです。(実行委員)
協力NPOの感想
- 中学校でのプログラムでは、部活動生の参加が多く、初めて体験した子ども達も多かったと思いますが、出来ても出来なくても皆笑顔でチャレンジしてくれていました。大人が本気で楽しんで取り組んでいれば、子ども達にも伝わりますね。
- 譜久里さんのRUN教室とリズムジャンプ教室で頭を使って身体を動かす意義づけ、真栄城秀人さんのアドラー心理学教室で対人コミュニケーションや自身の心について考えるキッカケになったのは新しい子ども支援になったと思います。
- 講座については中学生にとって関心が高い"学習""他者との人間関係"に関する内容ということもあってか、興味を持ちながら取り組む生徒の姿が印象的でした。また、先生向けの講座を望む声もあり、教育現場に貢献できる可能性も感じる機会となりました。
- 「地域の十八番大会」は2回目ということもあって、子ども達の司会やパフォーマンスもスムーズに進行できていて成長を感じました。地元出身のミュージシャンやフリマイベントとのコラボも活気が出て良かったと思います。フリマイベント出店者の皆さまにイベントの趣旨を伝えたところ共感していただき、今後も支援していきたいと言ってもらえたのが新たな収穫かなと思っております。
その他協力者の感想
- 最高でした。翌日朝いちばんで学校だよりを自ら書いて配布しました。こんな素晴らしい企画をしてくれる児童センターがある事に感謝です。譜久里さんを頻繁にお招きすることは厳しいかもしれないですが、リズムジャンプと講演は毎年してほしいし、アドラー心理学講座は職員向けにもしてほしい。今回の企画のように子ども達や地域を元気にするイベントをどんどんやりたい。これからも全面協力するのでいつでも言ってください。(浦添市立仲西中学校 校長)
- 「第2回 地域の十八番大会」大変お疲れ様でした。地域の自治会や若者からお年寄りまで、老若男女の垣根を超えた「地域の十八番大会」はとても有意義な事だと思います。人間関係が希薄化する中で地域が一体となる事はとても良い事だと思います。特に感心したことは、宮城ヶ原の子ども達が中心になり、企画や司会なども子ども中心で運営している事です。子どもの頃から自分で考え行動する事や、周りからの応援や感謝される体験を通して、この子たちは成長するものと思います。職員の皆さんの子ども目線での指導に深く感銘いたします。宮城自治会としてもこれからも協力していきたいと思います。子どもたちの将来がとても楽しみです。5年後・10年後社会に貢献できる素晴らしい大人になっていると期待しています。いつも宮城自治会へのご協力に対し感謝いたします。(宮城自治会長)
- 放課後にダンスを頑張っている子どもたちの身近な方々に見てもらえる環境があることは、彼らにとってすごく輝ける素敵な機会になったと思います。ダンスを通して、自分を表現することで自信がつき、みんなで踊る事で、助け合いやチームワークを大切していける様なレッスンを目指しています。子ども達の生きがいや笑顔が沢山増え皆で輝いていけるよう、これからも子どもたちの応援を宜しくお願い致します。(ダンスクラブ講師)
- 自分の得意なこと、みんなの得意なことを認め合えるのは素敵なことだと感じました!会場には成長を見守ってくれる人がいる。美味しいものがある。笑顔と拍手と夢と希望がいっぱいありました。寒い日でしたが心が温かくなりました(音楽クラブ講師)
- (ラップ風に)この目で見た!若い世代の才能〜♪可能性は無限大!天才さえも〜♪超えていくだろう!子供達が未来の宝〜♪支えていくのが大人だから!見てくれコレが地元の姿〜♪恥じない背中!!(MC遠吠)
- 保育園の発表会の舞台に比べてとても大きく、子ども達にとっていい経験になりました。次年度から通う小学校の体育館での演舞ということで、意識付けにもなったので良かったです。次年度も開催するのであれば是非出演させてください。(保育所)
- 初めて地域のイベントに参加させていただき、子ども達も保護者もいい経験になりました。今回は土曜日に登園している児童(3~5歳児)への声かけでしたが、次年度も開催するのであれば是非参加したいです。(こども園)
児童館担当者の感想
- 小学生時代に実行委員として活動していた児童でさえも、中学校に上がると児童館から足が遠のくことが多い中、今回中学校を会場に中学生実行委員メンバーが中心となってイベントを運営できたことが何よりの成果です。
- 参加者がほとんど中学生ということもあり、小学生実行委員メンバーが委縮するかと思いましたが、中学生も温かく迎え入れてくれたことがありがたかったです。また、今後入学する中学校を見学するいい機会になりました。
- 心身ともに伸びゆく中学生に、学校では教わらない「プロから指導を受けること」が実現できました。体を動かすプログラムでは身体のスキルアップになり、学んだことを部活動で活かしていけるし、学習講座では学習意欲を高め高校受験を迎える中学生にとって大切なヒントを掴む学びになりました。児童センターの枠を飛び越え沢山の皆さんの協力、連携がうまく動いて、参加した中学生に児童館の取り組みを知ってもらう機会になったと思います。
- 「地域の十八番大会」を今後も継続していくことは、地域の活性化の先駆けになると思います。子ども達も、地域の皆様からの声かけや励まし、クラブの先生からの指導をいただき、自分の出来ることが達成していることを体感し、感謝の気持ちを持って成長してほしいです。実行委員会の子ども達が前向きな姿勢で前準備から当日最後の片付けまで責任もってやり遂げる姿勢は立派でした。