大阪府立大型児童館ビッグバン
大阪府堺市南区
ビッグバンこども劇団「酸素デザイン」
〜こどもたちによる運営組織づくりプロジェクト〜
協力NPO | 劇団プレイング |
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その他協力者 |
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開催場所 | 大阪府立大型児童館ビッグバン こども劇場 |
目的 | 中高生を中心としたこどもによる運営を実施するこども劇団への変容 |
概要 |
※採択時の情報です。新型コロナウイルス感染拡大予防のため内容が変更になる場合があります。 (1)こども主体運営の劇団への移行
(2)こどもたちによる演劇、および劇場運営を実施する。演者、舞台製作全般を相互に行い、公演当日の音響・照明操作、劇場運営を行う。こども劇団募集人数は、2019年度継続劇団員を含め30名を予定。
(3)高校生デザイナーによる記録パンフレット製作※(1)〜(3)を通し、参加するこどもとその保護者、並びに本事業協力者、協力団体と、細やかな調整、連絡を行う。 |
大阪府立大型児童館ビッグバンについて
連絡先
住所 | 〒590-0115 大阪府堺市南区茶山台1-9-1 |
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電話番号 | 072-294-0999 |
レポート
当日の様子
- 劇団ロゴ、脚本・舞台演出、衣装提案などの演劇全般を、子どもたちが制作
- こども劇団「酸素デザイン」ミーティング 7月〜1月 全14回
- 自主練習(希望によりこどもたちのみで開催)2回
- 本公演 1月4日
- ひとつむぎ 記録パンフレット制作ミーティング 全6回
こどもたちの主体性を引き出すために、選択・決定はこどもたちに委ね、大人の役割は提案とアドバイスのみで進めました。はじめに、公演に向けた全体スケジュールを提案し、劇団の目標をこどもたち同士で決め、そこに向かうためには何が必要かを、こどもたちと話し合いながら進めました。各ミーティングでは、役割を分担し、タイムスケジュールを作成して流れを作りました。前半は、脚本の推敲や話合いに時間がかかり、全体スケジュールからは大幅に遅れ、中だるみもありました。しかし、話し合いを重ねた分、後半からは、個々の役割意識が高くなり、作品作りがスムーズに進みました。ここでの活動の楽しさを、それぞれの学校の友だちに話すことで、体験者も来るようになりました。台本を全員が初めて離せた本番当日。1公演目は、セリフが飛んでもアドリブでカバーし合い、2公演目は、ほぼ台本通りの舞台が完成しました。
よかったこと
作品作りを進めていく中、各団体が状況に応じて、きめ細やかな対応により、得意なことや、やってみたかったことなど、こどもたちの個性を十分に生かし、自主性を育み、伸ばしていくことができたと感じています。その結果、ふりかえりでは、こどもたちから前向きな言葉が多くみられました。専門性を持った団体との協働事業だからこその結果だと感じています。
こどもたちの声
ふりかえりのアンケートより抜粋(原文ママ)
必死という言葉が今年度の私でした/みんなで集まって練習しているとき とても充実してるな。と感じた。/劇団という夢中になれるものがあった(学校でも考えるほど)/自分でやりきった感がすごかった。達成感にあふれていたから/役割を決めて、自分たちで進めていくのがとても充実していた。一生懸命に自分の役と向き合えた。/「ずっと続けていきたい」これ以上のことはないです。
初作品「文明開花」を通して伝えたいメッセージ
今ある道をたんたんと進んでいくだけでなく、時には新しい道を進んで行くことも大切だということ/個性の大切さ/夢を諦めないで!/「大人になって手に入れるものはこどもの頃みた夢を叶える手段だ。」(作品より抜粋)
協力NPOの感想
今年度は、「子どもたちが中心となって演劇を作ってもらうこと」をテーマに活動しました。演劇の創作だけでなく、稽古のスケジューリングなど運営にいたるまで自分たちでこなし、本番では素晴らしい作品を披露し、我々大人の期待以上に驚くべき成長を見せてくれました。また、大人も悩み苦しむコロナ禍で、感染対策にも積極的に応じていつも笑顔で稽古に参加し、参加者全員が楽しかったと言える、居場所としての役割も果たせたと感じました。このような居場所をこれからも守っていけるよう、邁進して参ります。
その他協力者の感想
学校での活動や自身の作品作りとは異なり、実際には立ち会えなかった活動記録や感想からイメージをふくらますことに、相当の時間をかけて記録パンフレットの制作に取り組みました。今回の活動を通して「デザインする」ことについて改めて調べ、自分なりに考える機会になりました。これまではひとりで制作することが多かったのですが、主役である酸素デザインのメンバーの思いをくみ取り、デザイナーメンバー同志で考えをすり合わせながら、限られたスペースに表現することが難しかったです。その分、完成したときには充実感がありました。
児童館担当者の感想
こどもたちの続けたいと言う気持ちを汲むべきか、感染のリスクをふまえて中止するべきか、常に葛藤がありました。幸い各ご家庭のご協力もあり、最後まで無事に実施することができました。こどもたちそれぞれの得意や個性を生かす企画が実現できたこと、終了後、こどもたちから「ここ(児童館)だから最後までやりきれたよね」と言葉をかけてもらえたことは、他団体との連携・協働があったからこそ成し得た事業成果と感じています。