みどり町児童センター
沖縄県うるま市
届け!声・想い・願い
※2020年8月更新
協力NPO |
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その他協力者・関係者 | FMうるま |
開催場所 | みどり町児童センター |
目的 | 子どもたちの意見を述べる場をつくる。企画や運営を子どもたち自身で作り上げたラジオ番組で、どうしたら自分たちの思いを伝えられるかを考えて、表現する。 |
概要 | ラジオ番組を3回企画する。それに向けてインタビューをする子ども達5名ほどで、FMうるまからインタビューのしかたのレクチャーを受講し、協同するNPO法人 kukuluで去年行った不登校のラジオ番組を作った高校生との交流を行い、自分たちが作るラジオ番組の企画を作る。インタビュー方式を盛り込みながら多くの声を拾いあげていく。 |
みどり町児童センター
連絡先
住所 | 〒904-1106 沖縄県うるま市みどり町6-9-1 |
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電話番号 | 098-972-6200 |
レポート
当日の様子
高校生で全3回の生ラジオ番組を企画・制作しました。企画する中で、「SDGs」や「子どもの居場所」などのテーマでラジオを制作することになったため、その理解をふかめるためのワークショップ、「SDGsカードゲーム」を行ったり、ゲストを招いて現在の仕事への思いを聞いたりしました。そのうえで台本を作り上げ、本番はゲストへの質問をおこないました。最後は2回の放送を通しての「オレラノノゾミ」がテーマで、高校生が自分たちにできることや社会に臨むことなどを討論しあいました。
よかったこと
NPO法人ちゅらゆいは「あしたね」という不登校の子ども達がつくるラジオ番組制作を行っている実績がありました。その子ども達との交流をしながら、ラジオ番組制作での成功談や失敗談を聞きながら、意見交流し合いました。その中でみんなが楽しく作っていくことが大切ということを話してくれました。また一緒に伴走してくれる担当者がすでに高校生と一緒にラジオ番組制作を行った経験があったので、子ども達の思いを聞きながら番組制作を作り上げてもらえました。テーマが大きくなったのでSDGsワークショップを行ったり、ゲストに前もって来てもらい、仕事への思いなどを聞いたりすることで、子ども達も内容を深め、具体的な質問を考えていくことができたと思います。台本や質問を考えたりする中で、進路のことや就職の事を話し合ったりすることができました。
こどもたちの声
- 初めてのラジオだったから、最初は緊張したけど徐々に慣れていって楽しかったです。2回目はそれなりに慣れていたので、緊張はしなかったのですらすらとガヤを入れたからもう満足です。3回目もガヤを入れながら楽しみたいです。
- 私はどんどこプロジェクトを通して初めての取組だったけど楽しみながら、メンバーと交流したり、様々な人とかかわりを持ったことで、今まで知らなかった、SDGs、児童センターの仕組みについて知る機会となりとても良い機会をいただいたと感じています。また、知識以外にも学ばせていただいた事があります。それは、人と交わることの大切さです。特に自分以外の人が体験してきたことを知るだけでなく、どうしてそうしたい、やりたいと思ったのかを聞くことで、ひとりひとりの考え方の違いだけでなく、意見を理解し活用することの大事さを実感する経験となったと思います。 実際のラジオでは、生放送ということもあり、学校の発表とは少し違うより社会に近い緊張感を体感することができたのかなと思います。また、言葉だけで伝えるということの難しさを知る一つのきっかけとなったと思います。ラジオは2回目の放送まで終えてしまいましたが、台本の内容やじ、時間の分け方、流れをつかむなど様々な課題を見つける事が出来ました。最後の三回目の放送では、これらを改善し、よりよいリスナーの皆さんと楽しめる最高の番組にしたいと思います。
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第1回目
初めてで緊張していましたが、みんなで話し合って内容を決めたりしてとても楽しかったです。とてもやりがいを感じました。また、知らなかったSDGsについてなど知ることができ、とても勉強になりました。リハーサルでも初めては大変だと思ったけど深谷さんのサポートもありはじめてにしては上出来なのではないかと思いました。第2回目
初めての時の反省を生かし、リハーサルで少しおちついた感じでしたが、本番ではしっかりと初めてよりもよい、結果かなと思います。反省としてはまだまだたくさんありましたが、それでもいろんな人のサポートがありやりとげることができたと思います。 反省としては次にどう生かすか、話し合いをしながら改善していけたらいいなと思います。 - まず、ラジオに出て思ったことはいざ話すとなると緊張するけど、自分の言いたいことをずばっていうと気持ちがいいし楽しかったです。次に話し合いの時は質問内容やキーワードを考えるのが難しかったです。最後に、このラジオを通して就職に役立てたらいいなと思いました。
- 思っていたより難しかったです。
協力NPOの感想
番組制作において大切なのは、「準備」と「議論」なのですが、この飲み込みの早さと精度の高さを感心しております。事前に思いを言語化する作業を念入りに行うことで、子ども達も本番では緊張の割にはスムーズに取り組めたのではと思います。
一人の生徒に負担が集中してしまった感もありましたが、「本人のモチベーションの高さ」「人間関係の濃密さ」「短期決戦」という要因で何とかなったというのも収穫でした。
仲間内で使う言葉と、不特定多数になげかける言葉は別物です。10代でそこに出会えたという彼らに対して、すごく羨ましさを感じております。私も若いころにこういう場があったらよかったのになあ。
その他協力者の感想
(大学生ボランティア)
ラジオの台本作成にて生徒たちがみどり町児童センターのことや沖縄の貧困問題について考えることができ、現状を知ることや今の高校生が何を考えているのかを知る機会になりました。普段関心を持っていても話せないことでもラジオを通して話す機会があるのはすばらしいと思いました。台本作成の中で様々な地域課題を知ることができました。大学で学んだことなどを話して生徒たちと関われたらなと思いました。
児童館担当者の感想
- 高校生の表現力の高さに驚きました。テーマが大きかったので、心配していたのですが、カードゲームをしたり、ゲストの話を聞いたりしながら最後の意見を作り上げました。中だるみの時期もありましたが、一生懸命台本を作成したり、質問を考えたりしながら成長できたのかなと思います。 作り上げる中で進路のことや就職のことも話すことができてとても楽しかったです。
- どんどこプロジェクトのラジオ放送「オレラノノゾミ」を通してみていると、はじめのうちは全然人の話を聞いておらずゲームをする姿もあり「これで本番迎えていいのか」と正直なところ思っていましたが、深谷さんが高校生の長所を最大限生かしながら一つ一つの意見を尊重する関り方が非常に勉強になりました。本番も全体的に緊張はあるものの、個人個人がかなり楽しんでおり、素晴らしい成功体験につなげることができました。