仙台NPOのどんどこプロジェクト

11月10日 第3回の本番です。「郷土料理を味わおう」

 今日は,秋の郷土料理を味わうプログラムです。
 今日も朝から「仙台男子厨房に入ろう会」の皆さんが,切り干し大根の煮付け,切り干し大根の甘酢漬け,ナメコ汁,そして何と言っても,炊きたての新米の調理に入っています。調理場は相変わらず朝から戦場です。

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 参加者が集まりました。冒頭は,「おにぎりワークショップ」でスタートです。

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 パワーポイントでおにぎりの多様性の解説です。「混ぜる」「まぶす」「入れる」「巻く」「塗る」「焼く」などの多様なテクニック,さらには「丸」「三角」「俵型」などのおにぎりの形。おにぎりの具材とご飯の関係,テクニック,形,これらの組み合わせによって,世界に一つだけの多様な「Myおにぎり」をつくることができます。
 そんな,基礎知識を得た後で,「おにぎりワークショップ」の本番です。

■後で写真が入ります。

 「NPO法人スローフード宮城」の渋谷文枝さんがインストラクターです。渋谷さんは,農家レストラン「ふみえはらはん」を今から10年以上も前に始めた方で,宮城の農家レストランの先駆者です。
 ちなみに,「ふみえはらはん」は,「文枝原班」で,渋谷文枝さんと原班=原集落と言う意味です。フランス語ではありません。
 「昔は,5合(ごんご)位のおにぎりを持って,農作業に行ったの」
 「私たちの小さい頃は海苔なんか,高くて使えなかったの。シソに塩しておいて,巻いたの」
 「この間,神田うのちゃんが取材できた時,2合のおにぎりをつくってやったら,ペロッと食べたの。あんなに細いのにね。おにぎりにするとたべられるの」
 「おにぎりを握るときは,気持ちを入れるように,手のひらの中で転がしていくと,丸まってくるの」
 こんな話をしながら,文枝さんの手の中では,1合のおにぎりが出来上がって来ました。炊きたての熱々の1合のご飯をいとも安々と握り上げていく技と慣れには感心です。

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 さあ,子どもたちの「おのぎりワークショップ」の開始です。ご飯を茶碗にもらい,具材のコーナーで「Myおにぎり」づくりです。
 鮭,焼きたらこ,おろしたらこ,ごま,海苔,シソ,塩唐辛子。入れたり,混ぜたり,まぶしたり,様々な「Myおにぎり」たちが出来てきました。

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 鴨ネギなどという渋いものもあります。文枝さんが合鴨農法で米作りに取り組んでいますが,その鴨の第2の役目が,「おにぎりワークショップ」だったとは・・・

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 おっと出てきました,第2のご飯です。里芋の炊き込みご飯です。塩をした大根の葉っぱが彩りを添えています。これもおにぎりにして頂きます。

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 おにぎりづくりも一段落して,いよいよ食事の時間です。

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 今日のメインディッシュ,頭が付いて,はらわたも入ったままの秋刀魚が一人一匹が出てきました。子どもたちにとっては,とてつもない難関です。
 でも大丈夫。いただきますの前に「一匹まんまの魚の食べ方ワークショップ」の開始です。
 「みんなの最難関,頭が付いて,はらわたも入った秋刀魚を準備しました。でも大丈夫です」
 「魚には,頭から尻尾にかけて,側線というものがあります。この側線を箸でつついて行きます。そして,つついた所に箸を入れ,上下に開くと,骨から身が外れます。ほら」
 「そして,頭を持って,上に引っ張ると,ほら,背骨も外れます」
 「はらわたは苦いので,食べなくてもいいです。こうすると綺麗の取れます」
 「佐藤春夫の「さんま さんま さんまにがいか しょっぱいか」のにがいは,このはらわたなんだよね。しょっぱいは身の方なんだよね。みんな味わってみてね」

■後で写真が入ります。

 こんな話を聞いた後で,いただきますをしました。
 さあ,秋刀魚はどうでしょうか?おぉ,みんな上手に食べています。頭と骨だけを残して,完食した子どももいます。
 自分でつくったおにぎりって美味しいね。秋刀魚の塩焼きも美味しいね。自分たちでつくった切り干し大根も美味しいね。ナメコ汁も美味しいね。
 秋刀魚は,宮城県の北,気仙沼港からの直送です。気仙沼港は日本有数の港町で,秋刀魚の水揚げ日本一の町から,新鮮なものを宅急便で取り寄せました。
 「男厨会」の完璧な調理もあいまって最高の宮城の秋の味覚を味わうことが出来ました。

 どうですか,この見事な秋刀魚の食べっぷり。子どもたちの魚離れ,特に頭の付いた,形が見える魚,小骨のある魚が嫌われているようです。
 しかし,ちゃんと食べ方を教えると,子どもたちだって,ちゃんと魚を食べるのです。重要な食育ですね。

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 この子の食べ方は完璧です。思わず,頭をなでて褒めてしまいました。君はもう,魚食い大王だね。

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 スタッフ分も準備完了です。今日のメニューはこんな感じです。みんな腹ぺこです。ナメコ汁3杯いただきました。

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 最後のプログラムは,干し柿づくりです。例によって,包丁での作業です。みんな器用に皮を剥いていきます。中には,ダイヤモンドカットのような柿もあります。干せば,同じだから。そうなんだろうか?
 第5回のまとめの会のおやつに,「柿のり」という干し柿と上新粉を使った,お焼きの材料にします。これも,宮城の郷土料理の一つです。

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 最後に,お約束の集合写真です。合い言葉は,「お残しは」「許しまへんで」です。このプロジェクトの記念写真の合い言葉になってしまいました。

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 第3回「郷土料理を味わおう」の「ぱくぱく」の終了です。

コメント (1)

とってもおいしそうな写真がいっぱいで、おなかがすいてきました。干し柿は食べたのかなぁ。

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