プログラム3
タイトル |
地域のお店を探検しよう |
日時 |
2010年3月6日(土) 9:30~12:00 |
場所 |
上村豆腐店、立町マイスクール児童館 |
協力NPO |
NPOタウンラボ |
概要 |
普段の食卓に登場することが多い「豆腐」を、地域のお店で実際に作り、味わってみる。・・・いつもの豆腐と違う?同じ? |
地域のお店を探検しよう!という事ですが、悩むのはお店選びです。
なぜかと言うと、「立町のマップを作ろう」の記事の通り、児童館の近所は歴史あるお店屋さんが一杯あります。そんな中、今回NPOタウンラボさんにご紹介頂いたのは、「上村豆腐屋」さん。明治12年創業の老舗の豆腐屋さんです。
豆腐屋さんに到着すると、3代目の上村甚一さんと4代目の上村修治さんが笑顔で出迎えて下さいました。「よろしくお願いします!」とみんなで挨拶をして、豆腐のお話の始まりです。
4代目「豆腐の原料知ってる人~?」
子ども「大豆!」
4代目「ほかに大豆を使った食品は、何があるかな?」
子ども「ん~と...」と考えていると、タウンラボさんがこんな資料を渡してくれました。
これはなんと素敵、そしてわかりやすい資料でしょう。
子どもたちも資料を見ながら、質問にどんどん答えていきます。
子ども「みそ、しょうゆ、きなこ!」
4代目「じゃあ、宮城県の大豆の作付面積は全国で何番目だ?」
子ども「2番目!」
4代目「正解。ではこれが本物の大豆です」
本物の大豆を見た子どもたちは、大豆を触ったり、かき混ぜたり、香りを確かめたり、すっかり興味津々の様子。
そして、豆腐を実際に作る様子を見せてもらえる事になりました。
1日水に浸した大豆を
すりつぶして、煮ます
煮汁を絞り、「おから」と「豆乳」に分けます
ここで絞りたての温かい豆乳をみんなに飲ませてもらいました。
そして豆乳に「にがり」を入れると...
の前に、みんなで「にがり」を一舐め。しょっぱいような、甘いような、でも苦い不思議な味でした。
本当に「豆乳」に「にがり」を入れると、豆腐が出来上がるかどうかを体験してみようという事で、ミニ豆腐作り体験を行いました。
①、カップを2つ用意して、1つのカップに「豆乳」、もう1つのカップに「にがり」を入れます。
②、にがりを入れたカップに、もう1つのカップの豆乳を勢いよく入れます。
③、空いたカップに、混ぜたものをまた移し変えて、固まるまで時間を置きます。
時間を置いている間に、出来立て豆腐の味見をしました。
出来立ての豆腐は出来たててで温かく、木綿豆腐のはずなのにとろけるようなやわらかさです。子どもたちはそのまま食べたり、ちょっと大人っぽく塩をかけて食べたり、いつも通りしょう油をかけて食べたり、それぞれの方法で完食していました。
こうしている間に、豆腐が固まったようです。
プリンのようにカップを下に向けると、ぷるんっと真っ白い豆腐が落ちてきました。
「きれ~い」と子どもたちの歓声が聞こえます。
食べてみると、おいいしいけれども職人さんが作った豆腐と違う味がしました。何で同じ材料で作ったのに、味が違うんでしょう?不思議です。
家へのお土産分も作って良いよ~と声をかけると、みんなが2つ3つと作っています。
帰りに上村豆腐屋さんの前で記念写真を撮り、元気よく挨拶をしておしまいです。
お家に帰って、家族の人と豆腐を食べながら、今日の話をしてもらえればうれしいなぁと思うスタッフなのでした。
スタッフから一言
今回で3回連続企画の立町今昔が終了しました。
企画をきっかけに、子どもも大人も自分たちの地域を再発見でき、さらに児童館と地域のNPOやお店の人とのつながりが生まれました。
スタッフ同士で話したこれからの地域の理想は、児童館とお店や町内会そして地域で活動するNPOが連携し、本当の意味で地域が子どもを見守る社会にしたいという事。
そしてもう1つは、子ども達も地域や社会には色々な大人がいるという多様性が理解できるような地域にしたい、という事です。
こういった取組みは、「立町」という地域だからできた取組みではなく、地域にある宝(歴史、人材、環境...)を掘り起こす事でどの地域でも可能な取組みです。こういった取組みが多くの地域に広がる事が、これからの地域には必要な事だと強く感じました。